ワイヤーツイスター

店主です。

 今日は、一般的な自動車整備なんかでは使われる事は無いと思いますが、レースカー

等の競技車両を作る時にはメカニックさん必携の工具「ワイヤーツイスター」をご紹介

したいと思います。

 Milbarと言うメーカーのワイヤーツイスターです。

 ハンドルが行儀良く畳まれてますが、ロック機構が効いていて工具箱の中で開いたり

しないようになってるんですね。

 

 ロックを外すとこんな感じに開きます。

 開いた下のハンドルにL字の鍵みたいな部分が有りますよね。

 畳んだ時にこの部分でロックされます。

 先端の口ばしの部分です。

 ここでワイヤーを銜えて、後ろの部分を持って引っ張ると、このツールが回転してワ

イヤーをネジって撚線のような状態にしてくれます。

 レーシングカーを組む時に、ボルトが緩まないようにワイヤーを掛けて固定する時に

この工具を使います。

 車両を組む時に、ボルトの頭にワイヤーの通る穴が開いている物を使って組み立てま

す。その穴にワイヤーを通して止めていくのですが、ただ並んでいるボルトの穴にワイ

ヤーを一直線に通して行くのでは、緩んでしまいそうですよね。

 ボルトとボルトの間の区間、この工具でワイヤーを撚って繋いで行きます。

 画像が無いのでイメージして貰うのが難しいかも知れませんね。

 

 端っこのボルトの穴にワイヤーを通して、グルグルとワイヤーを回転させて撚り合わ

せて行きます。

 また次のボルトの穴に、撚り合わせて二本になったワイヤーの片方を通して最初と同

じようにグルグルと撚り合わせて行きます。

 また次のボルトも同じように繰り返していくと、ボルトの間を撚ったワイヤーで繋い

だ状態になりますね。

 イメージして貰えたでしょうか。

 その他には、オイルフィルターの緩み防止にワイヤーを掛けて固定してあげたりもし

ますね。

 で、繋ぎ終わったところでワイヤーをカットするわけなのですが、このツイスターの

先端部分がニッパーのようになっていてワイヤーをカットする事が出来ます。

 カットする部分の根本近くに赤い部分が有りますね。

 この部分がゴムのクッションになっていて、カットする時にワイヤーがこの部分に挟

まれるので、カットした瞬間に切れ端が飛んで行くのを防いでくれます。

 製作途中の車両で、切れ端が何処かに紛れ込んでしまったら、大変ですよね。

 実際に使っている画像が有ると良いのですが、なかなかチャンスが無くてゴメンなさい。

 

 今日はワイヤーツイスターをご紹介してみました。

 では、また。